−休憩中−


カ:ようやく最後まで話が決まりましたね。ゲームに出来そうな内容で 一安心しました
竹:あとはエンディングストーリーですね。
燃え盛る大仏殿をバックに、後援に来た伊達軍と助けられた斥候達の前で政宗君にひざまずく片倉君、のシチュエーションから入ると良いでしょう
カ:はい
竹:取り返した刀を差し出した後、軍規違反および君主への暴行などを恥じ、切腹しようとします。それを寸でのところで止める政宗君
カ:いいですね!
竹:そして、何か道徳のテキストか少年漫画の主人公みたいな良いこと言って、片倉君がうっかり男泣き、大団円となります
松:「お前は俺の右腕だ」とかかね?
竹:それを言うなら「お前は俺の右目だ」でしょう
松:欺瞞欺瞞
松&竹:…フ
カ:えーと。す、素晴らしいプレゼンをありがとうございました!その方向で作成したいと思います
松:気をつけて頂きたい点がひとつ。六爪の鞘は私が搾取しましたので、伊達君に返却する際は剥き出しの状態でお願いします
カ:…わかりました
松:是非とも、全年齢対象の範疇限界を狙った悪逆非道をお願いしたいですな
竹:では、完成を楽しみにしています。本日はありがとうございました
松:そうそう、これから闇属性部の宴会があるのですが、一緒にどうですか?織田君は豪華残虐系、明智君は陰湿虐待系と、タイプは違えどなかなか良い闇プランを提案しますよ
竹:部長。宴会でも仕事の話をしたらご迷惑じゃないですか
松:そうだったね、いや失礼。仕事を抜きにしても彼等の陰険で悪辣な話題はなかなか楽しいですよ
カ:…いえ。仕事がありますので。それより導火線は忘れないで持ち帰って下さい…
松:そうだったそうだった。いや失礼。お詫びに一本いかがですか?
カ:いえ持ち帰って下さい
松:残念ですな。では失礼します
竹:よろしくお願いします


ドアが閉まる音



カ:…実はプレイヤーは全年齢対象じゃなくて、12才以上対象って言わなくて良かった…



第五章    戻ル