−再度休憩後−


松:本社と爆破の打ち合わせをしておりまして。中座が長引いてしまい、申し訳ありませんでした
カ:いえいえ
竹:部長。その間に第3章を提案させて頂きました。概要がこれです
松:ふむ…双竜の一騎討ちか。良いのではないかね
竹:囚われたままの人質を助けに行こうと怪我をおして立ち上がる伊達君、それを止めようとする片倉君。君主と家臣、男と男の意地のぶつけ合いというテーマは武将らしくて良いと思うんですよ
カ:そうですね
松:確かに。物語には緩急がなくてはいけませんからね。たまには残虐性も凶暴性もない話が必要です。一騎討ちとは、まさに”緩”なストーリーにうってつけですね
カ:緩ですか…
松:それとも、一騎討ちする場所の地面に地雷を用意して、うっかり踏むとパーツが一つずつ飛ぶオプションを用意…
カ:それは結構です
竹:全年齢対象ですからね
松:そして伊達君の亡骸に宝の奪還を誓う片倉君
カ:気絶してるだけです!
松:なんだつまらん。ところでこの、片倉君が取り戻したい伊達君の「二つの宝」ってなんだね?
竹:「人質と六爪」では?
松:はっはっは。人質になった足手まといの斥候が宝?敵に奪われた六本の刀が宝?つまらない冗談はよしたまえよ、竹中君。どちらも量産出来るではないか
竹:しかし斥候とはいえ、あからさまに見捨てては諸国、プレイヤー共に良くない噂が立ちます。刀も、彼の所有物であることは有名ですからね。主役のプライドにかけても取り戻さなくてはならないはずですよ
松:では「見栄と外聞」かな
竹:まさか「夢と希望」ではないでしょうからね
松:はっはっは。それは面白い冗談だ



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